友人。
今日は、高校時代からの友人と二人で飲みに行った。
「世界の山ちゃん」という店。
名古屋では相当有名らしく、
最近関東にも進出してきた飲み屋らしい。
メニューが、いかにも"名古屋然"としている事を除けば、
普通の大衆的な居酒屋といった印象。
でも、六時の時点で既に結構な行列が出来ていて、ちょっと驚いた。
メニューは手羽先が人気で、
あとは海老ふりゃー(本当に、こういう名前の商品)とか、
所謂名古屋の"味噌系"のメニューとかが豊富だった。
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彼とは高校時代に通っていた予備校で知り合ったのだが、
そもそも、「予備校なんて友達を作りに行く場所じゃない」と
斜に構えていた僕に友達など出来る筈がなく、
実際に友達なんてこれっぽっちも出来なかった。
当然だけど、求めない者には与えられないわけです。
しかし、不思議なもので、「友達なんて必要ない」という
思想が共通項となり、僕と彼は友達になった。
なんともパラドキシカル。原因と結果が相容れない。
つまり、「友達を求めないもの同士」として意気投合し、
友達となったわけです。
卒業すると、彼は遠い大学に行ってしまったので、
年に何回かしか会うことは無かったのだけど、
彼がこっちに帰ってくるときは必ず飲んでいた。
僕に無いものを彼は持っていて、
彼に無いものを僕は持っている。
話しているだけでお互い刺激になる、
とても良い関係だと思う。
そんな彼が、就職活動を迎えた。
留学をしていたので、僕から一年遅れての就職活動だが、
もう行きたい業界も企業も、あらかた決まっているという。
彼と話していると、一年前の自分を思い出し、
就職活動をしていた時の気持ちが蘇ってきて、
何となく身が引き締まる思いがした。
奇しくも彼の第一志望は、僕の行く会社ということだが、
彼が何処に行くことになっても、切磋琢磨し、
お互いのフィールドでがんばって居たいと思う。
そして、
そういう気持ちにさせてくれる友人を持てることは、
とても嬉しいことで、財産だと思う。