文房具。 | 雨上がりブログ

文房具。

文房具について書く。

僕は文房具が好きだ。
一番好きな文房具屋は、銀座の伊東屋
入店してすぐの階段を数段上った中二階の万年筆売り場で、
早速テンションはトップギアに入る。

モンブラン、ペリカン、デュポン、憧れの万年筆たちがそこに居る。
"見ているだけでも幸せになれるモノ"が世の中にはいくつかあって、
そして、僕にとって万年筆とはそういう存在である。

僕は日常的な筆記用具として万年筆を使っていて、
現在3本の万年筆を所有しているがどれもあまり高価なものではない。

なので、18金や24金のペン先に華美な装飾がしてあって、
その撓る様なペン先からインクが流れるのを想像すると、
その未だ知らぬ書き心地にワクワクしてしまう。

勿論、頑張れば値段的には手は届くが、
果たしてそれを手にする資格が、僕にあるかどうか。

万年筆には、値段以上のパワーがあると思う。
持ち主がペンの力に負けてしまっては決まりが悪い。
自分の器は万年筆を受け入れられるのかどうか。
僕はその微妙なバランスの上に居る気がするのだ。

かつて、松本清張は、モンブラン149のことを、
「自らの右手」のような存在と喩えた事があったそうな。

僕も、いつか自分の右手と呼べる万年筆を持ちたい。