イタリアについて。 | 雨上がりブログ

イタリアについて。

イタリアに行ってきた。

成田からミラノ・マルペンサ空港まで、
時計の針を8時間戻しながら12時間飛んだ。


ミラノ → ヴェローナ → ヴェネツィア →
フィレンツェ → ピサ → ローマ → ナポリ → カプリ島と、
イタリアの南北600㌔くらいを6泊8日で縦断する弾丸な旅。
朝は6時起床が常だったし、バスでの移動が多かったので、
その疲労たるやなかなかのモノだったが、とてもよい旅行だった。

去年にロンドンに行ったときは一人だったのだが、
今回は所謂パックでの旅行だったので、大したトラブルもなく、
(その代わり、海外に居るリアルさは半減だった気もするが)
言語の不自由さもそこまで感じることは無かった。
ただ、イタリア語は結局10語くらいしか会得できなかった。

街それぞれにカラーの違いこそあれ、どこも素敵な街だった。
フィレンツェは一際壮麗だし、ヴェニスもまた素晴らしかったが、
個人的にはナポリのパワフルな生活感溢れる町並みは、
とても人間の匂いを感じさせるもので気に入った。

住居がある地区は、地中海を眼前に臨む港町とは思えない、
アメ横のような猥雑さを漂わせていたし、
(実際に治安の悪さはイタリアでも指折りとのことだった)
洗濯物がアパートメントの軒先に干してある姿は、
イタリアではここでしか見られなかった。
(それはローマなどでは禁止されていることなのだ)

しかし、そのようにして人間が逞しく生活する姿というのは、
国の違いこそあれ、少なくとも僕を安心させた。

生まれて22年間の中で、
これほどにパスタを食べた一週間というのは、記憶に無い。

とにかくよくパスタを食べた。
スパゲティ、ペンネ、フェットチーネ、他にもあったかな。
それらは、トマトのソースであったり、
キノコのクリームソースであったり、ボンゴレであったりした。
それでも、数百種類もあるというパスタの中に於いては、
ほんの断片でしかない。いや、断片の断片くらいかもしれない。

ところで、旅の途中、無性にお茶漬けが食べたくなった。

帰りは、ローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港から、
時計の針を8時間進めながら、
ドイツのフランクフルトを経由して日本に帰ってきた。

そして、永谷園の熱いお茶漬けを食べた。