夢の終わりは、新たなる夢の始まり。
中山競馬場は、もはやパブリックビューイング化していて、大歓声が渦巻いていました。
ディープインパクト。やりました。三冠達成。
この馬をデビュー前から一年半見てきて、ずっと夢見ていた瞬間です。
直線は鳥肌が立ちっぱなしで、もうどうしようもありませんでした。
テレビの実況でゴール前に馬場アナウンサーが言っていた、
「日本近代競馬の結晶」というのは本当にそうだと思う。
武豊という、長い日本競馬史を紐解いても凡そトップであろう天才と、
日本競馬会を牽引し、世界と対等に渡り合うオンリーワンの存在、社台グループ。
そして、その社台が日本に導入し、歴史を塗り替えた大種牡馬サンデーサイレンス。
その全ての結晶がディープインパクトではなかろうか。
サンデーサイレンスは、最後にとんでもない化物を遺していったと思う。
三冠を達成してしまえば、それはもはや通過点でしかない。
次にJCでロブロイを倒してしまえば、国内に敵は不在。
三冠という夢が完結し、また新たなる夢が始まる。
シンボリルドルフが、サクラローレルが、エルコンドルパサーが
君臨する事ができなかった世界の頂点へ向けて来年は海外へ行って欲しい。
アメリカが産んだサンデーサイレンストいう稀代の名馬は海を渡って昇華され、
その子供が世界に還っていくときだと思う。
おめでとう、ディープインパクト。